カンヌ広告祭受賞の、日本のWeb サイトについて

今年のカンヌ広告祭で、日本のWeb サイトがいくつも受賞しているという記事に驚いてしまった。
http://exo.jp/keypersonq/2008/06/bookmark2008_1.html

それぞれの受賞サイトを見て、一言コメントを書いてみようと思います。


<グランプリ>
UNIQLOCKユニクロユニクロ・プロジェクター)

ユニクロックは、初めて見た時に鮮烈な印象を残しました。
スマートでなんとも美しいですよね。
静かな夜バージョンも、夜の"ブリキのおもちゃたち" を見るような神秘的な雰囲気があります。こちらの方もぜひ見ていただきたいと思います。


<ゴールド>
★AXE LASER (ユニリーバジャパン・AXE・バスキュール)

コンセプチュアル。
"ラベル付け" という行為を意外な形で、しかも大胆な形で実現してみせた所が気持ちいい。
そのコンセプトが明確にあるからこそ、フォトコンテストという平凡な仕組みにも生命が宿ったのだと思います。


UNIQLOCKユニクロユニクロ・プロジェクター)

グランプリだけでなく、ゴールドにも輝いていたんですね。


★REC YOU (ソニーマーケティングWALKMAN・GT)

ソニーの誇るMotion Portrait 技術が花咲いています。

Motion Portrait
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/24/news007.html

でも、これは不気味だ!(笑) 背景を町にして、生首が歌うところなど悪夢のようでもあります。
なんというか、ひとつの男らしさ。でしょうか。


<シルバー>
★ZOOM IN/OUT (ホンダ・ナビゲーションシステム・電通

イームズ夫妻のPowers of 10 を彷彿とさせる仕組み。
http://www.powersof10.com/

これに比べたらさすがにスケール感の差を感じてしまうのですが、始まりがWeb の画面というところがなんとも新鮮でした。


★RELIEF (公共広告機構・DV撲滅キャンペーン・電通

公共広告機構の宣伝はいつも好感を持っています。
今回のも、ちょっといじるとすぐ"何をいいたいのか" が言語によらずわかる仕組みであり、映像のみで伝える清さが、本当に伝えたいものがあると思わせる力があると思います。

ところでこの切れ具合は↓を髣髴としますw
http://portal.nifty.com/2008/06/22/b/


<ブロンズ>
★実況ジェネレーター (ソニーマーケティングサッカー日本代表応援・GT)

いやーこれは子気味いいね!サンプルを流すと、おなじみのあの声が…。
思わずニヤッとするのは私だけではないでしょう。
いやしかし、自分でこういう人たちをあたかも下働きのように動かす感じを味わえるのはなんとも贅沢ですね。


★AXE WAKE-UP SERVICE (ユニリーバジャパン・AXE・バスキュール)

私の今年の一番はこれです。
Web上の映像と、かかってきた電話での声が完全にシンクロする。
電話とWeb のこれぞインタラクティブな仕組みは本当にびっくりしてしまいました。
ピンク色が好きなので、なんだかそれだけでもやられてしまうのですが、普通に見て完成度が非常に高い。
サービスとしても、とても実用的と思います!リスペクト!


★暴魔共和国 (東ハト暴君ハバネロ博報堂

ちょっとドギツイんですが、キャラクターが良く出ていますね。なんとも濃い世界。
いわゆる参加型のゲームということですが、何がどのように面白いのか、少しわかりにくいかな。
おやつを入り口にしてゲームをさせるという、なんとなく考えてしまうような仕組みで、カンヌ受賞まで行ったというのが本当にすごいと思いました。


NIKEiD - IF YOU WERE A BOY (ナイキジャパン・NIKEiD JASARI・ビーコンコミュニケーションズ

NIKE が歩むライン上に、自分のBlog が登録できます。
スタイリッシュなブランドを共有させる仕組み、でしょうか。


以上、僭越ながら〜。